三輪山を登拝するときに注意事項をまとめました
三輪山登拝について、三輪山の山道のことや、服装について紹介しました。
この記事では登拝に関わる注意事項をお伝えさせていただきます。
以前の記事は下記を参考にしてください。
三輪山登拝やってみたいけれど、誰でも登れるものなの?
一度は登ってみたい三輪山登拝 | 服装や靴はどうすればよいの?
三輪山への登拝は、許可こそされているものの、手続きが必要です。
登拝できない日もありますし、登拝することのできる時間帯も決められています。
また、登拝にあたって守らなくてはいけないルールがあります。
下に基本的ことは表にしましたが、詳細を社務所の人から口頭で説明を受けてください。
最新情報は公式のホームページを確認してください。
登拝できる時間
入山受付 |
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9時~12時 |
下山終了時間 |
15時までに下山すること |
登拝出来ない日
登拝出来ない日 |
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元日~3日 |
4月9日 |
4月18日(午前) |
10月24日 |
11月23日 |
悪天候等、諸事情により 危険と判断された日 |
登拝にあたっての厳守事項
登拝にあたっての厳守事項 |
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三輪山参拝証のタスキを肩にかける |
タバコはもちろん、火気厳禁 |
撮影(カメラの持ち込み)は禁止 |
お供え物をした場合は持ち帰る |
飲食は禁止(水分補給は除く) |
草木は採ってはいけない |
鳥獣は獲ってはいけない |
土石類は採取してはいけない |
登拝の手順
貴重品や、他の手荷物は挟井神社のロッカーに預けておきましょう。
なるべく荷物を軽くするのも、体に負担なく登拝するためのポイントです。
実際に登拝するときには、挟井神社の社務所で手続きが必要です。初めての時は注意事項を教えていただけるので、内容を確認します。
専用の用紙(複写式)に名前・住所・電話番号を書きます。グループでの登拝であれば、代表の方が書きます。電話番号は緊急連絡先も書く必要があります。
緊急連絡先の電話番号とは、一緒に山に入らない、何かあった時に連絡が取れる人の電話番号です。
用紙に記入したら、料金お1人300円を添えて納めます。
その際、複写になっている用紙の1枚を受け取り、下山後にタスキと一緒に返却します。
白いタスキをお借りして、それをまといます。
(以前は鈴がついていましたが、令和6年時点では鈴が外されています)
このタスキは下山したとときに、社務所へお返しします。
次に、入り口に御幣(ごへい)と呼ばれる、お払いに使う神祭用具ががあるので、自分で自分をお祓いします。(令和6年時点では人型を使ったお祓いをするとか、御幣を使うとか、いくつかの方法がみられますが、初めての人は丁寧に説明があるので、それに従ってください)
お祓いが終わったらいよいよ登拝です。
お山に一礼して鳥居をくぐります。
登拝にかかる時間
三輪山登拝にかかる時間は人それぞれです、とてもゆっくり登っても頂上まで1時間30分ほどです。下りもゆっくり1時間ほどかければより安全です。
往復で4kmなのでゆっくり登ってゆっくり下山すれば、よほど運動不足でない限りは登って帰ってこれます。
スタスタと登って、スタスタと下山すれば、2時間以内で登拝を済ませることもできます。
登拝と怪我
スタスタと軽快に登ることについて、注意しなくてはいけないことがあります。
スタスタと登りはよいのですが、下りがキツイです。
下りは膝に負担がかかります。
私は過去に山で痛めた膝が痛みだし、酷くなると一歩も動けません。
そうならならないように、下山はのんびりと下山するように心がけています。
また、入り口で貸していただける杖を、必ずお借りして登拝していました。
ある時から、ハイキング用のステッキを持っていくようになりました。
杖やステッキがあれば膝への負担はかなり軽減されるので、膝が原因で動けなくなることもありません。
少しは痛みますが、なんとか下山できます。
膝を痛めたことがある人は、入り口で杖を借りてください。
下山の際にその杖があなたを救います。
登拝と事故
2018年12月 狭井神社の下のところまで救急車が入ってきている写真と共に、三輪山登拝で事故があったとの情報がネットで広まりました。
現場では社務所の方が対応に追われていたようです。
ネット内で登拝経験のあるかたが警鐘を鳴らしていたように、三輪山登拝は誰でも簡単に楽しく登れるアトラクションではありません。
三輪山の標高は466.9mです。
スタート地点となる、挟井神社の標高は130mです。
その差、336.9mを登ることになります。
東京タワーが333mですから、あのてっぺんの塔まで登ることに相当します。
道は「土」でできておりくねくねと折り曲がっています。
道には岩、石、木々の根っこの段差がたくさんあります。ビルや駅の階段のように簡単に登りきることはできません。
駅の階段程度でシンドイ、疲れる、といった人は十分に覚悟してください。
苦労して登拝するからこそご利益があるなどと思われるかもしれません。
それは違います。
神様も決して「頑張ってここまで来たのだから願いをかなえてやろう」などとはお考えではありません。
無理に登拝せず、狭井神社の境内からお山に向かってご挨拶するだけでもよいと思います。